2世帯・3世帯同居  (テーマ別リフォーム事例)

やさしい住まい

第20回 総合部門 住宅金融公庫総裁賞 2003年

持家一戸建 山口県下関市

 計画上のポイントは、斜面地が隣接し、陽当たりのよくない敷地なの で、母の部屋を当分の間は2階に設け、高齢化し不自由になった時1階 に寝室を移すことを想定し、その基本方針に沿うように間取りを考えた ことである。ダイニングキッチンとリビングとの連続性は、将来1階リ ビングを高齢のお母さんの寝室とした時を考えた良いプランと思える。

 コストおよび施工も妥当で、住み慣れた住居の良さ(思い出)を残し ながら、高齢のお母さんの住み良さを追求し住宅の機能・構造の更新が 行われており、タイトルにある「やさしい住まい」というイメージに合 致したリフォームと言ってよい。

構造在来木造
築後年数18年
総工事費1300万円  (該当部分工事費 300万円)
総工事床面積93.59m²  (該当工事面積 26.09m²)
竣工平成15年6月
期間設計期間:30日間    施工期間:80日間
居住者構成 大人: 2人     高齢者: 1人
リフォームの動機

三角形の敷地に南側を法面で囲まれ陽あたりがあまり良くない住まいで「母と同居するため」のリフォームを行った。

設計・施工の工夫

 母が元気なうちは、明るい2階でのんびりと階段の上り下りが困難になったら1階のリビングを母の部屋にと、生活の変化に対応できるプランにした。

 1階のリビングには将来寝室にもできるように畳の間をつくった。

 2階の客間は北側に面しているのでロフトをつくり勾配天井を利用し南の陽射しを取り込み、開放感を生み出した。

 子供が独立した後、高齢の母と同居する住まい。

 将来の色々な変化を見越し、安心して暮らせる住まいへリフォームした。

設計者:(株)原工務店
施工者:(株)原工務店

リフォーム前:平面図 リフォーム後:平面図
ページの先頭へ