趣味や嗜好を中心に考えて  (テーマ別リフォーム事例)

M教授の部屋

第24回 住宅リフォーム推進協議会会長賞 2007年

持家共同建 東京都世田谷区

マンションリフォームの最大のテーマとも言える収納に関しては、 施主の第1の要望である「段ボール80箱」に及ぶ蔵書への対応に上 手く応えている。書架には既製品が用いられているが、その選定に あたっても施主はショールームに色々なサイズの蔵書を持参し、縦 積み、横積みをして決めた。その結果、背表紙が全部見えるための 書棚総延長90m以上が確保できたという。他の収納に関してはボ リューム的にはタイトだがコストの許す範囲でぎりぎりの対応がなさ れている。

構造鉄筋コンクリート
築後年数12年
総工事費1,500万円  (該当部分工事費 1,500万円)
総工事床面積95.46m²  (該当工事面積 95.46m²)
居住者構成 15歳以上65歳未満: 2人

特に配慮した住宅性能 防犯:外部からの進入も容易にできそうな立地のため、すべてのサッシを2重サッシ、防犯ガラス入りにした。

リフォームの動機

築12年の中古物件を購入し、入居前に全面的にスタイルを一新するためにリフォームを希望。

設計・施工の工夫
  • 大学教授である御主人の蔵書を収納することが、一番の難点であったが、玄関を入ってすぐに広いスペースを設け、壁に本棚を配置し、本をインテリアとして見せるようにした。 床・天井をダークな落ち着いた色でおさえ、ライブラリーカフェのようなゆったりと、学生と語らえる広い空間を演出した。
  • ライブラリー以外の居室では、壁・扉等に緑・水色・黄色等の明るいポップな色を配置しアクセントとし、ライブラリーとの空間のバランスをとり、遊び心のある空間としている。
  • 廊下のような空間をなるべくなくし、収納等スペースを広く確保している。本件は、少しゆとりのある40代のDINKSが、自分達のため、オンリーワンの空間にするためのリフォーム事例である。特に蔵書の多い家の収納の仕方として、新たな空間を試みたのが、施主にとても気に入ってもらえた。

設計者:三井ホームリモデリング(株)  (担当 佐藤 恵利子)
施工者:三井ホームリモデリング(株)  (担当 釜野 誠)

リフォーム前:平面図 リフォーム後:平面図
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