趣味や嗜好を中心に考えて  (テーマ別リフォーム事例)

奥行きを生む収納体

第22回 審査委員特別賞 2005年

持家共同建 兵庫県神戸市

一見改装自由度の低そうな公団住宅にも、まだこのような生き生き としたリフォームが可能であることを示したこの作品の意義は大きい。 ひとり暮らしという条件下ではあるが、家族向けの住戸や戸建て住戸 にも応用できそうである。現場監理も献身的におこなった若い設計 者とそれに応えた施工者、若い施主との共同作業によって、ひとつの 「プロトタイプ」を抽出した点は、奨励に値するものと評価した。

構造鉄筋コンクリート造
築後年数25年
該当部分工事費300万円
該当工事面積65.70m²
居住者構成 15歳以上: 1人
リフォームの動機

新たに築25年になる中古マンションを購入

  • 一人で住む為、ワンルームとして使いたい。
  • 仕事場として使えるよう生活感を感じさせない空間
  • ・プロジェクターで壁一面に投影、収納を多めに
という要望でした。

設計・施工の工夫

住戸内部がRCの壁構造だったため、元の部屋の仕切り壁がそのまま残ってしまい、物理的にワンルームとすることが出来ない所から始まった。

敢えて真ん中に収納をボリュームとして持ってくることで収納の周りのスペースに一繋がりの空間を生み出している。

施主の感想

友人達を呼んで、映画上映パーティを開いたり、仕事上の勉強会を開かれたりと、空間を楽しまれているようです。

設計者:SWITCH 一級建築士事務所  (担当 田中淑恵・内藤玲子)
施工者:(有)大路工務店  (担当 大路 泰司)

リフォーム前:平面図 リフォーム後:平面図
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