資源を生かした住まい  (テーマ別リフォーム事例)

面積は半分でも 住み易さは何倍にも!

第23回 国土交通大臣賞 2006年

持家一戸建 神奈川県鎌倉市

この作品は、単純な減築でありながら、住戸内を安全・快適にす るリフォームにとどまらず、外部の環境や都市空間にまで美しさがに じみ出ており、サステナブルな空間の奥深さが感じられる。

構造在来木造
築後年数44年
総工事費1,600万円  (該当部分工事費 1,600万円)
総工事床面積66(120)m²  (該当工事面積 66(120)m²)
居住者構成 15歳以上65歳未満: 2人
ペット: 犬1匹

特に配慮した住宅性能 耐震補強/断熱性アップ/バリアフリー

リフォームの動機

老朽化のため修繕の見積もりをとったら1,300万かかるとのこと。それならばいっそ、これからの夫婦二人の家族構成に合わせて「平屋に減築」したい。

設計・施工の工夫
  • 2階を取り払い、スケルトン状態にして改装。耐震性・断熱性の向上。
    (基礎) 2階建瓦屋根→平屋カラーベストと荷重が減少するため基礎の補強はせず、既存布基礎内部に土間コンクリートを打ち、束を固定、湿気を防ぐ。
    (壁) 南面のサッシ2ヶ所を巾詰し、新たに1間分の壁を確保。全体的には筋交いではなく、壁倍率の高い構造用合板で外壁下地の壁量アップし、耐震性の強化をはかった。
    (屋根) 既存2階の床をできる限り残し水平面の剛性を高める。
    (断熱) 床・壁・天井に断熱材を入れ、サッシはペアガラスに。
  • 鎌倉に合った、和の雰囲気を残した外観・内装に。
  • 限られた床面積の中で畳コーナー床下等で収納を充実させた。
  • 20坪たらずと小さいながらも、50代からの夫婦二人暮らしにはお掃除も行き届き暮らしやすい広さ。耐震性・断熱性もアップし、住み心地よく安心して暮らせるコンパクトな住まいになった。

設計者:三井ホームリモデリング(株)  (担当 星野 美奈子)
施工者:三井ホームリモデリング(株)  (担当 原田 一夫)

リフォーム前:平面図 リフォーム後:平面図
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