資源を生かした住まい  (テーマ別リフォーム事例)

小島町の長屋

第21回 総合部門 優秀賞 2004年

持家連続建 東京都台東区

土地柄から見て土間自体はじっくりなじむし、落着いた暮らし方の可能性も感じる。 狭小住宅の一つのアイデアではあるが、どのように使われるのかよくわからない。 こういう空間は実際の暮らし振りを見せてほしい。

構造在来木造
築後年数80年
該当部分工事費550万円
該当工事面積55m²
居住者構成 大人: 2人
リフォームの動機

もともとは、かなり老朽化した長屋でした。1階は道路に面して いるにもかかわらず、そのつながりが活かされておらず、2階も同 様に暗くて風の通らない状態でした。

本計画では、特別なことはせずにこの建物が持っている特性 を出来る限り活かそうと考えました。

設計・施工の工夫

1階は土間をつくり、前面道路と連続したスペースをつくり、ダイ ニング、キッチンと一体的につくり、裏の路地まで一続きの空 間として視覚的にもつなげています。

2階は可動間仕切りによりベッドルームとリビングを仕切るワン ルームとして、明るさと風通しを確保しました。階段室はその狭 い空間を視覚的に拡張するために、黒く塗りつぶすことで境 界を曖昧にしています。

設計者:川辺直哉建築設計事務所
施工者:(株)TJMフォルム

リフォーム前:平面図 リフォーム後:平面図
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