家族のための空間づくり (テーマ別リフォーム事例)
ラブラドールレトリーバーと心地よくくらすためのリフォーム
ペットの地位向上とともにペットに配慮したリフォームは増えたが、「犬の ゾーン」を限定したしつけをしつつ家族とともに過ごせるようにした工夫が 目を引いた。ペットとの共生は今後もリフォームの大きな課題だろう。
構造 | 在来木造 |
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築後年数 | 10年 |
総工事費 | 1,700万円 (該当部分工事費 1,700万円) |
総工事床面積 | 84.93m² (該当工事面積 84.93m²) |
居住者構成 | 15歳以上65歳未満: 2人
65歳以上: 1人 15歳未満: 2人 ペット: ラブラドールレトリーバー1匹 |
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施主の要望は、家の中が混乱しないように、当面は犬のゾーンを限定するが、家庭犬として側に居て欲しいという、矛盾した内容で「犬の専門家ならばできるはずだ!」という難しいものでした。
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犬の室内飼いの歴史は浅く、飼い主、ビルダー双方が経験不足の場合トラブルが絶えません。日本人が室内で大型犬と心地よく暮らすためには「動物行動学」と「しつけの知識」に裏打ちされた新しいデザイン理論が必要です。このリフォームはそれを実践しています。具体的には活発な成長期にある犬の行動範囲を、犬の習性を考慮した動線計画の元に絞り、犬の世話をするのが容易で、しつけや楽しい訓練を行う場として、犬小屋を併設したサブリビング(With Dog リビング)を設けました。
全てご満足いただいていますが解決法を4項目抜粋します。
(犬小屋) 上部に子供用ロフト計画(立体的利用と主従関係の形) (犬窓) 犬がリビングルームに居る人を見る窓(情緒安定装置) (玄関ポーチ) 飼い主が先に玄関を入るために。(躾ルール対応) (風の道) エアコン無しでも涼しさを確保。(犬の熱中症対策)
設計者:(有)ファウナ・プラス・デザイン (担当 廣瀬 慶二)
施工者:(株)奥工務店 (担当 越田 正宏)