快適でより豊かな生活を求めて  (テーマ別リフォーム事例)

地域扶助ボランティアの拠点(団地集会所増改築)

第22回 マンション共用部門 優秀賞 2005年

持家共同建 埼玉県新座市

マンションの集会室の増改築リフォーム。オープンキッチンと大勢が一同に会 食できる集会室の増築が核となっている。今後、高齢化が進むマンションにお けるコミュニティスペースの良い作り方の例と思われる。

構造増築部分: 鉄骨    改修部分: RC造
築後年数0.5年
該当部分工事費2,600万円
該当工事面積増築: 94.3m²    改修: 81.3m²
居住者構成 278戸

特に配慮した住宅性能 多人数で使用できるアイランド型キッチン、土足利用の床暖房、バリアフリーアクセス、壁面収納、落ち葉対策のオープンドレイン

リフォームの動機

新座リバーサイド団地は総戸数278戸/築22年の分譲集合住宅であり住民の高齢化が進んでいる。平成14年から住民ボランティアの運営によって年6回程度のペースで、団地内の70歳以上の高齢者を対象に、昼食会とイベントを組み合わせた「ふれあいランチパーティ」が開催されているが、既存の集会所が手狭なため、近隣の公民館等を転々と借りながらの不便な運営であった。平成15年長期修繕事業の一環として集会所の増改築案が指名コンペによって決定した。

設計・施工の工夫

主な計画内容は、40人が一同に会食できる集会室の増築、既存集会室をオープンキッチンに改修、屋外の緑を取込むサンルーム、バリアフリーに配慮した上足履き替え廃止、全てのテーブル・椅子を収納できる壁面ワゴン収納、床暖房、便所の男女分離などである。平成16年秋のオープン以来、ランチパーティだけでなく、本格的なミニコンサートやハンドベルの体験演奏会など活発な運営が行なわれている。また今春からは月2回のオープンカフェの運営の試みも始まった。

設計者:アトリエグローカル一級建築士事務所  (担当 宇野 健一)
施工者:(株)sobi  (担当 朝倉 幸子)

リフォーム前:平面図 リフォーム後:平面図
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