防犯リフォーム
近年、住宅を取り巻く犯罪が増加しています。
全国の住宅を対象とした侵入盗は18万9千件(2002年)で、1993年の13万1千件と比べても、約45%と大幅に増加しています。
侵入盗だけではありません。自宅では、自動車や自転車、オートバイなどの盗み、放火なども発生しています。
自分の家族や財産は自分で守る時代です。
空き巣狙いをはじめとした侵入盗による被害は、決して経済的な損失だけではなく、これまで当たり前のこととして感じていた、住まいの安全や安心が一瞬のうちに崩れ去るショックは想像を超えるものがあります。最近では、侵入盗が、強盗などの凶悪犯に発展することがあります。
ただし、こうした侵入盗による被害は、犯罪被害に遭わないふだんの心がけに加え、住まいの防犯性を高めることによって、犯行の機会を妨げ泥棒に侵入されにくい住宅にすることは可能です。
すなわち、住まいの防犯性を向上させるリフォームによって自分の家族や財産を自分で守ることが重要となります。
防犯性能の考え方
侵入盗の大半は侵入に手間取る家は避けるそうです。ある程度、泥棒の侵入工作に持ちこたえることが出来れば、被害を免れる可能性が高くなるそうです。防犯リフォームは1箇所だけ部分的に行うのではなく、現在の住まいの中で防犯性の低い箇所を把握し、その全ての箇所の防犯性を高め、泥棒が侵入しにくい住宅にすることがポイントとなります。 ここでは、防犯性向上の対策の考え方を紹介しておきます。
- 周囲からの見通しがよいこと
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- 敷地内の屋外各部などは、周囲からの見通しが確保されるように配置計画や動線計画、建物の設計などが工夫されていること。
- 必要な箇所に防犯カメラなどが設置されていること。
- 居住者の帰属意識の向上、コミュニティ形成の促進が図られていること
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- 近隣の居住者との交流により生まれる地域コミュニティに対する帰属意識が高まるように、出入口の向きや隣地との境界などが工夫されていること。
- 犯罪を企てる者の動きを限定し、接近を妨げる構造であること
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- 住宅の玄関ドア、窓、バルコニーなどに犯罪を企てる者が接近しにくいよう、敷地内の配置計画や動線計画、建物の設計などが工夫されていること。
- 必要に応じて、面格子、フェンスなどが設置されていること。
- 部品や設備などが破壊されにくいこと
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- 住宅の玄関ドア、窓などが「侵入盗」などの被害に遭いにくいように、破壊などが行われにくい構造になっていること。
- 必要に応じて、防犯性能の高い建物部品(ドア、錠、ガラスなど)が設置されていること。
防犯性配慮への注意事項
防犯への対策は完璧に行ったとしても、被害を100%防ぐ保証にはなりません。また、防犯性能はあまり対外的に明らかにしてしまうことは、防犯性の特徴や弱点を明らかにすることとなり、かえって犯行の機会の妨げに繋がりにくいことも想定されます。